雀荘の開業資金【開業資金の融資は可能?自己資金は?軌道に乗せるために】

麻雀人口の減少がニュースになったりもしていましたが、現在も新規の雀荘の開業はもちろんあります。

色々と試行錯誤して営業形態を考えたりもされていらっしゃいますし、なるべく開業資金や経費を削減して営まれている方もいらっしゃいます。

では、新規で雀荘を開業する場合、どのくらいの資金があれば安心できるでしょうか?また、その資金を融資や補助金で底上げすることは可能でしょうか?

このページでは

雀荘の開業にあたって必要な資金(総額やその内訳)

雀荘の開業に融資や補助金の利用は可能なのか?

雀荘の開業を軌道に乗せるにはどのくらいの期間が必要か?

雀荘の様々な営業形態について

の順でお話していきたいと思います。

目次

雀荘の開業にあたって必要な資金

まずは、雀荘の開業にあたって必要な資金です。内訳を見ていきつつ最終的に合計して計算したいと思います。

・店舗の規模

 店舗の規模とは広さというよりも卓数が関係してくると思います。

 ここでは、平均的な卓数として6~8卓を想定し、費用としては多めの8卓で算出してみます。

麻雀道具

 一番大切な商売道具としては、雀卓・麻雀牌等です。

 ピンキリなので、これも一般的な金額として1卓30万円程度とします。8卓ですと

 トータル 240万円

不動産費用

 一般的には賃貸だと思いますので、家賃を20万円とすると、仲介手数料や敷金・保証金(6か月分想定)として、前家賃込みで

 約160万円程度

内装費用

内装工事については本当にピンキリです。かけようと思えば青天井ですし、居抜き物件の場合、ほぼ0ということもあり得ます。

 ここでは、間を取って(?)150万円ほどを見込んでおきます。

風俗営業許可等

 飲食店営業許可・風俗営業許可の許可申請費用です。

 行政書士にご依頼頂く相場は、風俗営業許可+飲食店営業許可で20~25万円程で、これに加えて警察の方への申請費用と保健所への申請費用であわせて4.5万円ほど見ておきましょう。

 ということで、合計30万円程です。

広告宣伝費

従業員を募集するための広告、お店自体の広告ともに必須です。

HP作成費用など最近では広告宣伝費は高額になりつつありますので、少し余裕をもって50万円ほどはみておくといいでしょう。

なお、HPからの集客よりはポータルサイトへの掲載の方が訴求力はあると思いますので、各種ポータルサイトへの掲載も必須かと思います。

合計金額

 ここまでの金額を合計すると630万円となりました。

店舗の内装工事費用などかなり大雑把に見積もりした部分もありますし、店舗の規模(卓数)によっても大きく上下すると思いますので、あくまで参考程度にお考えください。

雀荘の開業にあたって融資や補助金は可能なのか?

他のページにて解説していますが、風俗営業に関しては、銀行からの融資や国などからの補助金はかなり難易度が高いです。

とは言え、雀荘(4号営業)に関しては、日本政策金融公庫からの融資は他の業態に比べればまだ受けやすい方です。

キチンと準備をして対策をすれば資金を一部を借入れすることは可能です。日本政策金融公庫なので、金利も低めですし、創業時(開業前)に借入れができます。

一方で地方銀行の融資(プロパーはもちろん、保証付も)はかなり難しいです。特に創業時に関してはかなりの難易度ですし、そこに力を入れるなら頑張って日本政策金融公庫からの借入額を増やした方が現実的です。

そして補助金に関しては、創業時には難しい(というよりも無理)だと思われます。実際に私が申請のお手伝いをしたことはありませんが、小規模事業者持続補助金は4号営業は不可、事業再構築補助金は創業には向かない、IT導入補助金も風俗営業全体がほぼ不可、ものづくり補助金も風俗営業には向かないという状況なので、融資・補助金からの選択肢は日本政策金融公庫からの融資一択といったところです。

融資を利用する場合であっても開業資金の全額やほとんどを借入でまかなうことは出来ません。雀荘の開業資金を借りようと思うなら開業資金の半額程度は自己資金でまかなうのが理想です。

雀荘の開業を軌道に乗せるにはどのくらいの期間が必要か?

雀荘を開業して事業を軌道に乗せるのにどのくらいの期間が必要でしょうか?

これに関しては、店舗の場所・広告宣伝の方法、営業主の知名度などによって大きく変わります。プロ雀士の方が営業主だったりすると最初から集客が期待できますからね。

とは言え、普通はプロ雀士等の目立った肩書きはない方がほとんどだと思います。ではどうするか?

次項で解説しますが、営業形態も最近の雀荘は多様化しています。

そのため、あくまで一般的なお話になってしまいますが、やはり6か月程度は安定しないと考えなければいけません。

雀荘の様々な営業形態について

最後に、最近の雀荘の様々な営業形態についてお話したいと思います。これから開業しようと考えている方の参考になれば幸いです。

カフェと併設

フリードリンクだけでなく、本格的なカフェを同時営業するようなスタイルです。麻雀を打ちに来ない層も取り込んでしまう作戦です。お菓子食べ放題なんてお店もありますね。

漫画を充実

カフェと似た感じになるかもしれませんが、休憩スペース等に漫画を豊富に揃えているお店も増えてきました。麻雀関連のマンガだけでなく少年漫画や週刊誌等も置いてあるお店がありました。

麻雀教室を開催

麻雀初心者を取り込むために、そしてそもそもの麻雀人口を増やすために全くの初心者の方から中級者程度の方を対象に定期的に麻雀教室を開催されているお店があります。

ギャル雀

弊所ではお手伝いしたことがないのですが、若い女性従業員と一緒に麻雀ができるお店。というコンセプトのようです。

こうなってくると雀荘+コンカフェのような形態もあり得そうですが・・・

キチンと線引きしないと雀荘なのかコンカフェなのか分からなくなりそうです。

気になるのは、許可が4号営業だけではダメそうかな?という行政書士ならではの視点ですね。

以上のように雀荘の開業資金や開業後の運営方法等、色々と考えることは多くあります。許可の手続きが・・・等、余分なことは行政書士に丸投げして頂いて開業後の事業成功のために頑張って頂ければと思います。

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